四六時中自宅にいると、たくさんの訪れがあるものだ。
加湿器は少し変な歌を歌っていて、窓の外は首都高の轟音。
この季節は、あの花の香り。思えば父も母も、草花に詳しかった。
インターフォンが鳴れば合言葉。玄関先に置いておいてもらえますか。
午前、だんだんと湿気が重なって、
山積みの書類とアイデアはひたひたになってもう明日でいいや。明日はどようび。
午後、何か食べるかとパンをひとくち。
ひとりの食事はちょっと苦手、大勢の食事はもっと苦手、やっぱり味は何でも良いみたい。
夜、昨日の満月を思い出した。
SNSでは満月の話題と、ワクチンの話題と、知らない人の人生の躓き。
顔を合わせて、同じ瞬間に同じことで笑いあったり、怒ったり、なぐさめあうことはどんなに素晴らしいことなんだろうと思うんです。
たくさんの訪れに、私のあたまは忙しい。できればあなたと分け合って、思い出す具体ではなくて、温かな情景の中に留めていきたい。明日はどようび。
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